東海道を行こう[第3回]【江尻宿~府中宿】①

旧東海道をめぐる旅
今回は江尻宿の西木戸跡から、府中宿をめざします

江尻宿西木戸跡
【A】江尻宿西木戸跡


追分

追分羊かん本店
【B】
清水の名物「追分羊かん」本店が見えてきました
清水で江戸時代から300年続く老舗です
「追分(おいわけ)」というのは街道の分岐点のことで、この辺りが東海道と清水湊へ向かう道「志ミづ道」の分岐点だったから、ここは町名もそのまま「追分」という名前の場所になりました
追分羊かん本店 道標 追分羊かん本店
店の横に分岐点を示す道しるべがあります(何と書いてあるか私には読めません^^;)
確かにここから南東に向かって細い道が伸びていますが、これが清水港へ向かう道だというイメージは今はありませんね


久能寺観音道への分岐点

追分の踏切
追分と平川地の間にある【C】名物踏切(距離が長い)を抜けて


【D】道がグンと急に盛り上がる感じの場所
航空写真を見る限りだと静岡平野の南部に広がる「有度山」の北端部分の隆起みたい

久能寺観音道への分岐点
【E】その隆起部分の頂上に道標がありました
ここから南へ向かう道は「久能寺観音道」というらしく
有度山の西の山麓を通って鉄舟寺に至る道だそうです
この道標は安永7年(1778年)に寄進されたものです

ちなみに鉄舟寺というのは清水でとても有名な寺で、
山岡鉄舟が、江戸時代に廃れて廃寺になってしまっていた寺を再興したことでこの名前がつきました
もともとは有度山の南部、久能山にあった久能寺という寺でしたが、
武田信玄が駿河侵攻の際、久能山に久能山城を造って軍事基地化してしまったので
現在の場所に移ったそうです


上原堤(宗旦池)


先ほどの道標の位置から坂を下りる形になりますが、左側にはこの辺りの農業用水の溜め池として昔から使われていた【F】上原堤(宗旦池)があり、
現在は地域の憩いの場となっています
樹木やフェンスで道路からは見えないので、ちょっと寄っていきましょう

上原堤(宗旦池) 上原堤(宗旦池) 上原堤(宗旦池)
古いコンデジだけどこの鳥の写真はめずらしくよく撮れたぞい


上原子安地蔵堂

上原子安地蔵堂
【G】坂を下っていくとすぐに「上原子安地蔵堂」があります

上原子安地蔵堂
地域のよくある小さな地蔵堂と思いきや、意外にも歴史的なエピソードが多い場所でした
近くの看板に書かれた由緒書きによると
創建された時期は明らかではないものの、ヘタをすれば奈良時代からあっというぐらい古い…
この上原という場所は昔「地蔵原」という地名であり、室町時代後期にはすでに「上原」という正式な地名になっていた…ということが書かれています

戦国時代、武田信玄の駿河侵攻で駿府の今川氏真を攻める際、
山県昌景の部隊がこの地蔵堂を中心とした上原に陣を張った記録があり、
さらに、世の中が大きく動く天正10年、前回紹介した江尻城の穴山梅雪はこの地蔵堂で徳川家康と会談し武田を裏切ることとなります

穴山梅雪
また出てきた梅雪斎さん

このブログをやる前は全くノーマークだったこの地域が
ここまで濃密な歴史を持っていたとは…調べてみないとわからないものです


南幹線へ

有度宿
【H】旧東海道はここでしばらく、現在の主要道路のひとつ、南幹線(県道407号)と合流します
この辺は「有度(うど)宿」があったといいますが、どのあたりがどう賑わっていたのかはちょっと資料がなくてわかりません
古来から巴川から西、有度山の北山麓あたり一帯の広大な範囲を「有度郡」といったのですが、
有度といったらこの有度第一小学校あたりのイメージしかないんですよね
「ウド」というのは窪地や小さい谷などをしめす「ウトウ」という古い日本語が語源という説があります
この辺は有度山の北麓で、凸凹な地形が多いので納得できます
そういえば南幹線から来るとこの交差点は「有東坂(うとうざか)」という巨大な坂を上って下りてきた地点なんですが、この地名もやはりそこからきているのかも

草薙の一里塚跡
交差点から南幹線に入るとすぐに【I】草薙の一里塚跡があります
清水銀行の敷地内にあるからかどうか知らないがすごく…立派です

草薙の一里塚跡のたぬき
てかお前誰や


今回は追分から上原地区を紹介しました
主要幹線道路を利用してるとあまり通らない場所ですが、よく調べてみると色々歴史があって面白いです


おまけ【追分ようかん】

追分羊かん 追分羊かん
竹の皮を巻いて蒸して作るようかんです
食感が独特でモチィッッとしてます
でも昔のようかんて、みんなこういうやつだったらしいですよ
一周回って今の若い人にはこっちのほうがウケたりしないかな?
みんなモチモチした食べ物好きだし

追分羊かん
コーヒーと一緒にいただきます!!
(そこはお茶だろ……)

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