このブログではおもに江戸時代に関する歴史スポットも楽しく紹介していきます
第一回目は、東海道の難所として有名な大井川
自分は静岡市在住で、気軽に行けるというのもあって先日入ってきました
高速道路ではなく、金がかからない国一バイパスで島田市へ
東光寺ICという所で下りればあとは真っすぐ南下すれば川にぶち当たるという感じ
目次
越すに越されぬ
静岡県は、江戸時代までは旧国名で西から「遠江」「駿河」「伊豆」という3つの国があって、
大井川はその「駿河」(現在の静岡市を中心としたエリア)と「遠江」(現在の浜松市を中心としたエリア)の国境になっている川です
渡れば別の国だけど、現代人でもこういうことを意識すれば自分の住んでる地域を理解しやすくなるということをオススメしていきたいのです
今でこそ、車でも渡れる橋が何本も架かっている大井川ですが、江戸時代が終わるまでは橋が架かっていませんでした
なんで?と思うかもしれませんが、
戦乱の時代からやっと平和になった江戸時代でも、はじめの頃はいつ戦の世に戻るか誰もがピリピリとしていたから、そうホイホイと大きな川に橋を架けるのは抵抗があったんでしょう
つまり川がそのまま天然の防御設備になるため、橋を架けるとその効果が薄れてしまうのだ
というのが表向きの一番の理由です
が・・・その他の色々な事情や利権も絡んでいたりもするようです
(その辺りの話は後日…)
だけどそんなことは知ったこっちゃなく、ただ川を渡りたい人にとっては、
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」であり、
増水などで渡れなければ何日も逗留することになるので、当時の人々のイライラは相当なものだったでしょう…
蓬莱橋
蓬莱橋(ほうらいばし)は、明治になってから架けられた木造の橋で
大井川では一番有名な観光スポットになっています
全長897メートルの日本最長の木造歩道橋です
通行料100円を払うのを忘れずに…
僕も今回初めて渡ったのですが、この解放感は最高
景色を見ながらのんびり歩きましょう
橋の先には木々と巨大な台地が待ち構えている……
橋を渡ったからと言ってすんなりと西へ向かえると思うなよ
といわんばかりのあれが、牧之原台地である
牧之原台地は明治になってから、旧幕臣達や職を失った川越人足たちが大規模な開拓を行い、
日本一の大茶園になりました
それらの人々のリーダーシップをとったのが、かの勝海舟
幕臣の代表として、旧幕臣達の再就職先の斡旋に尽力すると同時に、
これからお茶が重要な日本の輸出品になることを見越したというわけです
蓬莱橋のたもとには台地を見上げるように勝海舟の銅像が立っています
リバティ
大井川のいいところをもうひとつ紹介
河川敷にあるこの赤い舗装された道は「リバティ」
全長17.9kmのマラソンコース
きれいな景色を見ながら散歩もできるし、サイクリングもできる
以前2~3回ここでサイクリングしましたが、車は走ってないし、舗装されて走りやすいしサイクリストにとってはとてもいい道です
ただしあくまでランニングや歩行者のための道なので、調子に乗ってスピードを出さないように!
自転車に乗っても調子には乗るな…というスタンスでやらせてもらってます
車を無料で停めるスペースが沢山あるので、車に自転車を乗っけて来るのもOK
近くにこんないい場所があるなんて島田・藤枝市民はいいよなぁ
おまけ
おしゃれなカッフェ兼土産屋もある
今年できたらしい
この辺の名物はやっぱりお茶なので、こだわりのお茶をいただきたいですね
だが「大井川もなか」!!
橋を往復して少し疲れた昼飯前の体にぎっしりあんこと餅が入ったもなかウマー!
…次回(②)は「大井川川越遺跡」の紹介です
コメント