「家康、江戸を建てる」感想

平成最後の正月時代劇「家康、江戸を建てる」感想をぶっちゃける!

家康、江戸を建てる

ツイッターで「家康、江戸を建てる」がNHK正月時代劇になるというので、
「うそ!その本うちにある!」
と引っ張り出してソッコーで読んだわけです
ネタになるから
つまり結構前から買ってあっていわゆる「積ん読」だったんですね
ダメですね~

そして家康関連の本はわりと持ってたので
結構頑張って絵も描いてブログのネタにしました
どうせならテレビドラマの感想も書きましょう


前編「水を制す」(2019年1月2日放送)

この話、原作では人間ドラマは控えめで、
ドキュメンタリータッチで実務的なことが多く描かれてます
実はこれでも十分面白い話なんですよ
でもドラマの方はなんというか、無駄な人間模様をむりやり入れ込んだ場面が多かったですね
この江戸の水道事業の話って、東京に住んでる人も多分ほとんど知らないです
考えないでいいんだから
だからこそ新鮮で面白いんです
もっとシン・ゴジラみたいに実務的なことをガンガン前面に出していったほうがウケるのに
わざわざ勧善懲悪の古い時代劇に寄せる必要ないです
人間ドラマが面白ければいいんですけど、
なんか大久保長安が大して意味のないちょっかい出してきたりとか
春日与右衛門が前からいた人足をはずそうとするとか、
描写が浅いので「なんで?それ意味ある?」ってなるんですよね
義務でこういう演出入れてる…?って思っちゃう

こういうオリジナル要素を入れてグダるぐらいならもっと工事についての詳しい説明が欲しかった
結局、水道管が破裂して水が溢れてしまったことに対する解決策も省いてしまう始末
みんなそこが知りたいんですよ
上水工事の場面など、小説を読んでいるだけでは決してイメージできないものを
ビジュアルで見せてくれるテレビの良さをもっと生かせるはずなのに
(実際工事現場の作り込みなどは凄かった)

伊奈忠次や大久保長安の描写もダメでした
伊奈忠次が「利根川の流れを東に移すことを成功させた」という話が出てきますが、
忠次の時代ではまだ構想の域を出ない段階で、
忠次の死後11年後の1621年でようやく利根川と渡良瀬川の合流が終わり、
さらに利根川が常陸川と合流し完全に鹿島灘に注ぐのは1654年です
原作の第1話で扱う話ですが、伊奈一族が代替わりをしながら進めた事業なのです
いくらドラマでもこのレベルのウソはアウト!びっくりするほど適当すぎる

大久保長安も、この人は専門の鉱山開発を中心に、本当にやることが山ほどあるんですから
水道事業にネチネチとちょっかい出す理由がないんです
でも高嶋政伸の大久保長安はイメージ通りで超ハマリ役でした…好き
漫画「へうげもの」の大久保長安も相当インパクトありましたが、あれは濃すぎるので…

大久保長安


後編「金貨の町」(2019年1月3日放送)

この話もオリジナルの人間模様を増やして、説明不足な点はあるんですが
こちらのドラマ部分はかなり面白かったです
実務的な部分と上手に連動させてたという感じ
大判づくりのシーンも見ものです

同僚が金をくすねてたオリジナルの部分も、
京都から遠くに行かされて鬱屈してる精神がうまく出てます
この辺、時代背景と絡んでていいな~と思いました
主人公後藤庄三郎のしたたかさもいいですよね
これだけの頭がキレがあれば、
その後の家康の財務官僚として権勢をふるったというのも納得できます

吉田鋼太郎さんと吹越満さんの底意地の悪い京都人の演技も見ものでした
くそ悪い奴なんだけど見てて気持ちよかった
…でも原作でもドラマでもとことん悪い奴に描かれまくってるけど、実際この兄弟ってどういう人たちだったんでしょうね

ただあの秀吉政権の小判として後藤長乗が作ったふにゃふにゃ小判何!?
視聴者に「できの悪い小判ですよ」というのが一目でわかるのを狙ったのかもしれませんが、
そうはならんやろ
ふにゃふにゃすぎるだろどう考えてもw
秀吉に首切られるわ!!
ちょっと面白かった


さいごに

徳川家康は好きな武将のひとりです
やっぱり世間一般で人気なのは織田信長ですよ
この人の歴史に及ぼした影響は大きい
実質的に戦国時代から近世への扉を開いたのは信長でしょう
しかし変化する時代の地ならしをする人物も必要です
でなければ、世の中は混乱するばかりです
(信長が生きていればそれもできたのかもしれませんが…)
家康はそこんとこ、どうしてそこまで全力を尽くせるんだ
というぐらい、徹底的に戦国時代を終わらせようとします
確かに世間で言われてきたようにずる賢い人ですが、
その反面、これは何かの番組で歴史家の磯田道史先生が言っていたのですが「質実剛健の権化」
人生の全てを国づくりに捧げる執念が魅力的なのです

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